和歌山県で梅の栽培がはじまったのは、江戸時代です。この頃、田辺藩の農民は、米が育たない田畑と重税に苦しんでいました。竹や梅しか育たない痩せ地は税が免除されることから、重税を免れる一策として梅を栽培したのがはじまりです。
また、田辺藩主、安藤帯刀(あんどうたてわき)が租税の軽減と農作物の育成に力を入れ、梅栽培を奨励し保護政策をとったため田辺・南部を中心に本格的に広まりました。
江戸時代中期には、田辺藩の特産品として、みかんや木炭とともに江戸へ送られ、大変評判になっていたようです。その頃の梅は、「やぶ梅」と呼ばれ、現在の梅とは比べられないほど品質は劣っていたようです。八代将軍吉宗が将軍となって江戸へのぼるとき梅干を土産に持って行った話は有名です。
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